「簿記論」と日商簿記1級について(3)
お疲れ様です。ヨシオです。
皆さん、夏を楽しんでいますか?
来年も税理士試験を受験する予定の方の中には、すでに勉強を始められている方もいらっしゃるかもしれません。来年の試験まではまだあと一年近くありますので、とりあえずはあまり焦らずにじっくり基礎固めしていきましょう。
という訳で、今回は「簿記論」と日商簿記1級について(3)です。
前回は「簿記論」と日商簿記1級との問題量の差についてお話ししましたが、今回は両者の問題の主な形式についてお話したいと思います。
日商簿記1級の「商業簿記・会計学」の問題形式は、まず「商業簿記」に決算整理型などの総合計算問題が1問あり、「会計学」で理論問題(記号選択・穴埋めなど)が1問と個別計算問題が2問程度といった感じがオーソドックスな形式です。
対して「簿記論」はまず第一問から第三問まで大きく分かれています。第一問では主に決算整理型などの総合計算問題が出題され、第二問では個別計算問題を3〜5問程度出題、そして第三問では第一問と同じく総合計算問題が出題されます。第一問と第三問はどちらも総合問題となるケースが多いのですが、問題のボリュームは第三問の方が圧倒的に多くなっています。
「簿記論」と日商簿記1級との問題形式の主な相違点をまとめると、
・日商簿記1級ではほぼ必ず理論問題があるが、「簿記論」では滅多に出ない。
・日商簿記1級では総合問題は1問だけだが、「簿記論」では2問あることが多い。
・個別問題についても日商簿記1級より「簿記論」の方が多い傾向がある。
といった所だと思います。
ちなみにヨシオが昨年「簿記論」を受験した際のことですが、試験が開始し問題用紙を開いた瞬間、第一問が総合問題ではなく、なんと仕訳問題だったので、完全に面喰い一瞬パニックになってしまいました。こんなこともありますので、今回のお話とちょっと矛盾してしまいますが、問題形式についてあまり先入観を持ちすぎてはいけないな、と実感しました。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに〜
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。