「簿記論」と日商簿記1級について(2)
お疲れ様です。ヨシオです。
とうとう今年の税理士試験が終了しました。
受験された皆さん、自己採点の結果はどうでしたか?いずれにしても合否については今は神のみぞ知る段階ですので、今月は思いっ切り羽を伸ばして勉強疲れを癒しましょう...
という訳で、今回は「簿記論」と日商簿記1級について(2)です。
前回お話しいたしましたように、「簿記論」の学習範囲は日商簿記1級に比べかなり狭いものとなっております。しかし必ずしも「簿記論」の試験の方が簡単である、ということでもありません。例えば合格率についてですが、これは「簿記論」も日商簿記1級も毎回概ね10〜15%程度で推移しており、両者に大きな差はありません。
そして「簿記論」が日商簿記1級に大きく勝っている点があります。それは試験の問題量です。日商簿記1級の「商業簿記・会計学」は制限時間1時間30分で3ページ程度の問題を解くのに対し、「簿記論」では制限時間2時間で20ページ弱にも及ぶ問題を解くことになります。
「簿記論」と日商簿記1級は学習範囲はともかく、試験問題自体の難易度はほぼ同レベルですので、これ程の問題量の差がありますと当然「簿記論」の方が時間にシビアになります。と申しますか、はっきり言って「簿記論」の試験は制限時間内にまず終わりません。専門学校の講師でも全部解答するには3時間はかかるとおっしゃっていました。
という訳で、「簿記論」は必ずしも日商簿記1級より楽な試験ではなく、日商簿記1級に合格した人でも「簿記論」に合格するにはさらにそのための試験対策が必要になると私ヨシオは考えます。
次回以降も「簿記論」についてお話ししていきたいと思います。
という訳で、今回はここまで。
次回もお楽しみに〜
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