わたしの駆出時代
地味でも間違いは許されない
わたしの駆出時代
地味でも間違いは許されない
I株式会社
T・R
◎印刷業
◎社員数 300名
新卒で入社した今の会社には、一般事務として採用されました。
担当させられたのは、給与計算、税務、社会保険等の業務。同じ部署の先輩の結婚退職
がすでに決まっており、新人といえどもその仕事を引き継がねばならず、入社早々
ハードな日々を送ることになりました。
税務などは専門用語もまったくわからず、ただ言われるままにマニュアルに沿って、
なんとか日々こなしていました。
また、いきなり労働保険料の計算・申請書作成を任されることになり、ますます頭は
混乱するばかり…。「労働保険って何?」というところからのスタートで、すべてが
ちんぷんかんぷんでした。
いまだに、あのとき申請書を完成できたのは「奇跡」だと思っています。
もうやるしかない、という状況だったので、迷いも何もなく、ただ突き進んで行けたので、
成し得たことなのかもしれません。
この仕事を始めてみて感じたのは、大変な仕事なのに、とても地味だということ。
地味だけれども間違えは決して許されない雰囲気もあり、最初はかなり緊張したものです。
1円でも違えば、それはまぎれもなく間違い。必ず確認を怠らないことが大切だと思う
のですが、言うは易しで、いつもそういった姿勢を保つのは、なかなか難しい…。
自分に甘えない、甘やかさないことが肝心なのだと、思い知らされる日々でした。
とにかく自分でいろいろな本を買い、ひたすら読んで覚えることに徹しました。そして3年
ほど経って、ようやくこの仕事はこういう意味なのか、と理解できるようになったのです。
子育ては夫婦共同で
その後二度の育児休業を経て現在に至っていますが、あるとき子供が病気で入院しなけれ
ばならないことがありました。
ちょうど仕事が忙しい時期で、休むこともままならず、日中は主人やおばあちゃんに
交替で看病しに行ってもらい、私は、毎晩病院に泊まるという毎日を送ることになりました。
私が日中ついていてあげることができなくて、子供にはつらい思いをさせてしまったかも
しれませんが、この経験を通して、子育ては夫婦共同でやるべきだと強く感じました。
それが社会全体にも理解されることを望みます。そうすれば男性の育児休業取得も増える
でしょうし、その経験が仕事に反映されれば、また違ったビジネス展開に発展するのでは
ないでしょうか。
“子供が子どもである時期”は、長い人生の中でほんのいっときです。貴重な時間をぜひ、
親子、社会で共有できればいいな、と思います。
経理の仕事は常に勉強ありき
毎年のように法律がコロコロと変わり、経理の仕事は素早くそれに対応していかないと
成り立ちませんから、相変わらず勉強は欠かせません。今後はせっかく学んだ知識を
無駄にしないためにも、社会保険労務士やFPの資格を取得したいと考えています。
今、上の子が中学に入学したばかりですが、高校受験のころには私も受験生になって
いられたらいいですね。
経理の仕事には、必ず答えがあります。その答えにたどり着くまでの作業は、ちょうど
パズルを完成させるようなわくわく感があります。正しい答えを導き出せたときの
スキッとした達成感を味わえるところが、経理の醍醐味ではないでしょうか。
法律が変わる度にいろいろと覚えなくてはならないことは確かに大変ですが、それは
知識となり、自分の財産にもなりますから、非常にやりがいのある仕事です。
私は子供の頃から数字が好きでした。「経理ウーマン」の読者の皆さんの中には、
数字が苦手で経理の仕事を苦痛に感じている方もおられるかもしれません。でも、
ちょっと不謹慎だと思われるかもしれませんが、経理の仕事をゲームだととらえても
良いのではないでしょうか(もちろん真剣に取り組まなければなりませんが…)。
あるいは、自分は数字が苦手と認識した上で、割り切って修業するも良し。とにかく「石
の上にも3年」と言われるように、3年間は頑張ってみてはいかがでしょう。きっとその
3年間で、大きく成長できていると思います。
数字に強いということは、生活の場面でも必ず役に立ちます。人生を豊かにするためにも、
経理知識を一緒に学んでいきましょう!
Let‘s study!!
出典:研修出版 経理WOMAN
地味でも間違いは許されない
I株式会社
T・R
◎印刷業
◎社員数 300名
新卒で入社した今の会社には、一般事務として採用されました。
担当させられたのは、給与計算、税務、社会保険等の業務。同じ部署の先輩の結婚退職
がすでに決まっており、新人といえどもその仕事を引き継がねばならず、入社早々
ハードな日々を送ることになりました。
税務などは専門用語もまったくわからず、ただ言われるままにマニュアルに沿って、
なんとか日々こなしていました。
また、いきなり労働保険料の計算・申請書作成を任されることになり、ますます頭は
混乱するばかり…。「労働保険って何?」というところからのスタートで、すべてが
ちんぷんかんぷんでした。
いまだに、あのとき申請書を完成できたのは「奇跡」だと思っています。
もうやるしかない、という状況だったので、迷いも何もなく、ただ突き進んで行けたので、
成し得たことなのかもしれません。
この仕事を始めてみて感じたのは、大変な仕事なのに、とても地味だということ。
地味だけれども間違えは決して許されない雰囲気もあり、最初はかなり緊張したものです。
1円でも違えば、それはまぎれもなく間違い。必ず確認を怠らないことが大切だと思う
のですが、言うは易しで、いつもそういった姿勢を保つのは、なかなか難しい…。
自分に甘えない、甘やかさないことが肝心なのだと、思い知らされる日々でした。
とにかく自分でいろいろな本を買い、ひたすら読んで覚えることに徹しました。そして3年
ほど経って、ようやくこの仕事はこういう意味なのか、と理解できるようになったのです。
子育ては夫婦共同で
その後二度の育児休業を経て現在に至っていますが、あるとき子供が病気で入院しなけれ
ばならないことがありました。
ちょうど仕事が忙しい時期で、休むこともままならず、日中は主人やおばあちゃんに
交替で看病しに行ってもらい、私は、毎晩病院に泊まるという毎日を送ることになりました。
私が日中ついていてあげることができなくて、子供にはつらい思いをさせてしまったかも
しれませんが、この経験を通して、子育ては夫婦共同でやるべきだと強く感じました。
それが社会全体にも理解されることを望みます。そうすれば男性の育児休業取得も増える
でしょうし、その経験が仕事に反映されれば、また違ったビジネス展開に発展するのでは
ないでしょうか。
“子供が子どもである時期”は、長い人生の中でほんのいっときです。貴重な時間をぜひ、
親子、社会で共有できればいいな、と思います。
経理の仕事は常に勉強ありき
毎年のように法律がコロコロと変わり、経理の仕事は素早くそれに対応していかないと
成り立ちませんから、相変わらず勉強は欠かせません。今後はせっかく学んだ知識を
無駄にしないためにも、社会保険労務士やFPの資格を取得したいと考えています。
今、上の子が中学に入学したばかりですが、高校受験のころには私も受験生になって
いられたらいいですね。
経理の仕事には、必ず答えがあります。その答えにたどり着くまでの作業は、ちょうど
パズルを完成させるようなわくわく感があります。正しい答えを導き出せたときの
スキッとした達成感を味わえるところが、経理の醍醐味ではないでしょうか。
法律が変わる度にいろいろと覚えなくてはならないことは確かに大変ですが、それは
知識となり、自分の財産にもなりますから、非常にやりがいのある仕事です。
私は子供の頃から数字が好きでした。「経理ウーマン」の読者の皆さんの中には、
数字が苦手で経理の仕事を苦痛に感じている方もおられるかもしれません。でも、
ちょっと不謹慎だと思われるかもしれませんが、経理の仕事をゲームだととらえても
良いのではないでしょうか(もちろん真剣に取り組まなければなりませんが…)。
あるいは、自分は数字が苦手と認識した上で、割り切って修業するも良し。とにかく「石
の上にも3年」と言われるように、3年間は頑張ってみてはいかがでしょう。きっとその
3年間で、大きく成長できていると思います。
数字に強いということは、生活の場面でも必ず役に立ちます。人生を豊かにするためにも、
経理知識を一緒に学んでいきましょう!
Let‘s study!!
出典:研修出版 経理WOMAN
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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