現役実務家が教える!簿記と実務の「差」
標準原価計算(3)
こんにちは!全部で4回にわたって連載する「標準原価計算」
今回は3回目です。
そして、日商簿記検定もついに今週末ですね。工業簿記に苦戦している方、
要チェックです!
【出題】
製品Aを量産するX社は、パーシャル・プランの標準原価計算を
採用している。次の資料にもとづき、製造間接費の差異分析を行いなさい。
なお、差異分析では変動予算を用いて予算差異、能率差異、操業度差異を
計算すること。
このとき、能率差異は変動費と固定費からなるものとして計算しなさい。
【資料】
1.当月実際製造間接費 1,588,000
(内訳変動費 628,000
固定費 960,000)
2.当月の実際直接作業時間は7,800時間であった。
3.当月生産データ
月初仕掛品 200個(進捗度50%)
当月完成品 2,400個
月末仕掛品 400個(進捗度50%)
4.製品Aの1個当たりの標準直接作業時間は3時間である。
5.年間製造間接費予算 19,200,000
(内訳:変動費 7,680,000
固定費 11,520,000)
6.年間の正常直接作業時間は96,000時間である。
(注)製造間接費は直接作業時間を基準として製品に
配賦されている。
【解答】
(2)能率差異
まず、製品Aをいくつ生産したかを計算します。
完成品が2,400個、仕掛品が(400-200)×50%で
完成品換算計2,500個生産しました。
題意より、1個生産するために3時間を要するので、
直接作業時間は2,500×3=7,500時間であるべきです。
それが、7,800時間を要したので、300時間も能率が落ちました。
1時間当たりの製造間接費は変動費80円、固定費120円、合計200円です。
そこで、能率差異は300×200=60,000と計算されます。
ここからが本題。
この能率差異¥60,000はどの部門の責任でしょうか?
それは、製品Aの製造部門の責任です。完成品2,500個相当分を
製造したのだから、7,500時間で終わるべきところを、
300時間も余計に掛けました。責任を問われて当然です。
2度とこのようなことを起こさないよう、厳重に注意をうけると思われます。
(製造間接費だけで¥60,000の超過費用です。
直接部門の労務費はこの比ではなく更に大きなものと推測されます)
今回は3回目です。
そして、日商簿記検定もついに今週末ですね。工業簿記に苦戦している方、
要チェックです!
【出題】
製品Aを量産するX社は、パーシャル・プランの標準原価計算を
採用している。次の資料にもとづき、製造間接費の差異分析を行いなさい。
なお、差異分析では変動予算を用いて予算差異、能率差異、操業度差異を
計算すること。
このとき、能率差異は変動費と固定費からなるものとして計算しなさい。
【資料】
1.当月実際製造間接費 1,588,000
(内訳変動費 628,000
固定費 960,000)
2.当月の実際直接作業時間は7,800時間であった。
3.当月生産データ
月初仕掛品 200個(進捗度50%)
当月完成品 2,400個
月末仕掛品 400個(進捗度50%)
4.製品Aの1個当たりの標準直接作業時間は3時間である。
5.年間製造間接費予算 19,200,000
(内訳:変動費 7,680,000
固定費 11,520,000)
6.年間の正常直接作業時間は96,000時間である。
(注)製造間接費は直接作業時間を基準として製品に
配賦されている。
【解答】
(2)能率差異
まず、製品Aをいくつ生産したかを計算します。
完成品が2,400個、仕掛品が(400-200)×50%で
完成品換算計2,500個生産しました。
題意より、1個生産するために3時間を要するので、
直接作業時間は2,500×3=7,500時間であるべきです。
それが、7,800時間を要したので、300時間も能率が落ちました。
1時間当たりの製造間接費は変動費80円、固定費120円、合計200円です。
そこで、能率差異は300×200=60,000と計算されます。
ここからが本題。
この能率差異¥60,000はどの部門の責任でしょうか?
それは、製品Aの製造部門の責任です。完成品2,500個相当分を
製造したのだから、7,500時間で終わるべきところを、
300時間も余計に掛けました。責任を問われて当然です。
2度とこのようなことを起こさないよう、厳重に注意をうけると思われます。
(製造間接費だけで¥60,000の超過費用です。
直接部門の労務費はこの比ではなく更に大きなものと推測されます)
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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