現役実務家が教える!簿記と実務の「差」
棚卸資産の付随費用
こんにちは!今回は、棚卸資産の付随費用です。
海外取引がある会社は重要なポイントですね。
【出題】
仕入先高知商店から商品¥450,000を仕入れ、代金のうち
¥200,000については和歌山商店振出し、当店受取の約束手形を
裏書譲渡し、残額についてはかねてより売掛金の
ある得意先宮崎商店を名宛人、高知商店を受取人とする為替手形(引受済)
を振り出して支払った。なお、引取運賃¥3,000については現金で支払った。
【解答】
借方 仕入 453,000 貸方 受取手形 200,000
売掛金 250,000
現 金 3,000
【実務上の問題点】
まず、商品を仕入れる場合に、運賃を買手が負担することは
日本国内では稀です。通常、「売買基本契約書」に「運賃は売手が負担する」
旨の規定があります。
ただ、商品を海外から輸入する場合には、「FOB」といって運賃、通関料、
関税等は全て買手が負担する場合が多くあります。
また、例え運賃を買手が負担したとしても、この出題のようにその金額が小さい
(0.7%)場合には、「重要性に乏しい」として、費用処理をします。
その根拠は、企業会計原則注解注1の(4)です。
原文を記載します。
たな卸資産の取得原価に含められる引取費用、関税、買入事務費、
移管費、保管費用等の付随費用のうち、重要性の乏しいものにつ
いては、取得原価に算入しないことができる。
海外取引がある会社は重要なポイントですね。
【出題】
仕入先高知商店から商品¥450,000を仕入れ、代金のうち
¥200,000については和歌山商店振出し、当店受取の約束手形を
裏書譲渡し、残額についてはかねてより売掛金の
ある得意先宮崎商店を名宛人、高知商店を受取人とする為替手形(引受済)
を振り出して支払った。なお、引取運賃¥3,000については現金で支払った。
【解答】
借方 仕入 453,000 貸方 受取手形 200,000
売掛金 250,000
現 金 3,000
【実務上の問題点】
まず、商品を仕入れる場合に、運賃を買手が負担することは
日本国内では稀です。通常、「売買基本契約書」に「運賃は売手が負担する」
旨の規定があります。
ただ、商品を海外から輸入する場合には、「FOB」といって運賃、通関料、
関税等は全て買手が負担する場合が多くあります。
また、例え運賃を買手が負担したとしても、この出題のようにその金額が小さい
(0.7%)場合には、「重要性に乏しい」として、費用処理をします。
その根拠は、企業会計原則注解注1の(4)です。
原文を記載します。
たな卸資産の取得原価に含められる引取費用、関税、買入事務費、
移管費、保管費用等の付随費用のうち、重要性の乏しいものにつ
いては、取得原価に算入しないことができる。
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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