現役実務家が教える!簿記と実務の「差」
他人振出小切手(2)
今日は、前回に引き続き、他人振出小切手を当座預金に預け入れた場合、
について解説します。
前回、他人振出しの小切手は、「直ちに当座預金に預け入れても」、
「現金勘定を通しておく」ことをお勧めしました。
その理由は、預金通帳に記載される文言が、振出人の名称ではなく
「タテンケン」とだけ表示されるから、だと申し上げました。
実務上問題になるのが、この「タテンケン」が実際に資金として利用可能
になるのに、最短でも3日かかり、すぐに利用できないことです。
20日に小切手で集金をし、その金額を25日の給与支給に利用可能で
あったのは、今年のカレンダーによると、2月と6月の2回だけでした。
この「資金化空白の3日間」をなくする方法をご紹介します。
得意先をA商会、A商会の取引銀行をM銀行渋谷支店、当社の既存取引銀行
をR銀行渋谷支店と仮定します。
まず、法務局へ行き、自社の「履歴事項全部証明書」
(以前は、商業登記簿謄本といわれていました)を入手します。
次に、その履歴事項全部証明書と印鑑を持って、M銀行渋谷支店に、
自社の普通預金口座を開設します。(当座預金口座を開設するには、
一定の基準があるようですが、普通預金口座開設に関しては、
履歴事項全部証明書があれば、どの企業でも自由に開設が可能です)
残高ゼロでは、開設が不可能でしょうから、とりあえず千円を預金します。
20日に、A社から小切手を入手すると、R銀行の当社の預金口座ではなく、
新設したM銀行の当社預金口座に預け入れます。
この場合の「支払人」は、M銀行渋谷支店ですから、
表示が「タテンケン」ではなく「テントウテイジ」等となり、「手形交換所」
を経由することなく、振出人の当座預金に残高があれば「直ちに」
当社の口座に入金されます。それに要する時間は、通常15分もあれば十分です。
M銀行の窓口で、入金を確認し、M銀行の当社口座から、R銀行の当社口座へ
振込をすれば、30分以内にR銀行の当社口座に資金が移動します。
以上の手続きを踏めば、入手した小切手の額面全額を当日利用することが
できます。
多少の交通費、時間、振込料等が必要ですが、空白の3日間を埋める
最善の方法でしょう。
について解説します。
前回、他人振出しの小切手は、「直ちに当座預金に預け入れても」、
「現金勘定を通しておく」ことをお勧めしました。
その理由は、預金通帳に記載される文言が、振出人の名称ではなく
「タテンケン」とだけ表示されるから、だと申し上げました。
実務上問題になるのが、この「タテンケン」が実際に資金として利用可能
になるのに、最短でも3日かかり、すぐに利用できないことです。
20日に小切手で集金をし、その金額を25日の給与支給に利用可能で
あったのは、今年のカレンダーによると、2月と6月の2回だけでした。
この「資金化空白の3日間」をなくする方法をご紹介します。
得意先をA商会、A商会の取引銀行をM銀行渋谷支店、当社の既存取引銀行
をR銀行渋谷支店と仮定します。
まず、法務局へ行き、自社の「履歴事項全部証明書」
(以前は、商業登記簿謄本といわれていました)を入手します。
次に、その履歴事項全部証明書と印鑑を持って、M銀行渋谷支店に、
自社の普通預金口座を開設します。(当座預金口座を開設するには、
一定の基準があるようですが、普通預金口座開設に関しては、
履歴事項全部証明書があれば、どの企業でも自由に開設が可能です)
残高ゼロでは、開設が不可能でしょうから、とりあえず千円を預金します。
20日に、A社から小切手を入手すると、R銀行の当社の預金口座ではなく、
新設したM銀行の当社預金口座に預け入れます。
この場合の「支払人」は、M銀行渋谷支店ですから、
表示が「タテンケン」ではなく「テントウテイジ」等となり、「手形交換所」
を経由することなく、振出人の当座預金に残高があれば「直ちに」
当社の口座に入金されます。それに要する時間は、通常15分もあれば十分です。
M銀行の窓口で、入金を確認し、M銀行の当社口座から、R銀行の当社口座へ
振込をすれば、30分以内にR銀行の当社口座に資金が移動します。
以上の手続きを踏めば、入手した小切手の額面全額を当日利用することが
できます。
多少の交通費、時間、振込料等が必要ですが、空白の3日間を埋める
最善の方法でしょう。
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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