現役実務家が教える!簿記と実務の「差」
ファイナンス・リース2
前回に続き、「リース会計」に関してお話します。
この例題では、リース資産の「現金購入見積額」は、¥5,700,000でした。
実務上、この金額が妥当かどうか、つまり、¥5,700,000の固定資産を
後払い、年額1,200,000で5回という条件で、リース会社がリースをする
可能性があるかどうかを計算して見ます。
前提は、リース会社が¥5,700,000を投資し、年利4.0%の運用益を出し
たい、です。
この前提に基づき、後払い、5回で、1回当たりいくらの金額を支払えば
リース会社の要求に応じられるでしょうか?
「年金」計算は複雑なので、結論を述べます。
下の数値のように、1回、1,280,374を支払えば、リース会社は利回り
4.0%の運用益を得られます。(残高の3円は無視します。)
注:投資残高:リース会社がこの資産に対して先払いした金額
元利返済額:借り手が「リース料」として、定額後払いした金額
利息:「投資残高」が生みだすべき1年間の収益
元本:借り手が支払った「リース料」から「利息」を差し引いた金額
投資残高 元利返済額 元本 利息(前年投資残高の4%)
5,700,000
4,647,626 1,280,374 1,052,374 228,000
3,553,157 1,280,374 1,094,469 185,905
2,414,909 1,280,374 1,138,248 142,126
1,231,132 1,280,374 1,183,778 96,596
3 1,280,374 1,231,129 49,245
合計 6,401,870 5,699,997 701,873
以上の計算から、リース会社が投資金額に対して、年率4.0%の収益を
上げるためには、年間リース料を¥1,280,374以上とする必要がある事
が判ります。
つまり、出題のように、後払い¥1,200,000を5回リース料として支払い、
現金購入見積額¥5,700,000の物件をリースして貰う事は、現実としては
不可能です。
次回は、出題の通りの場合には、リース会社の運用益(利回り)は、
いくらくらいになるかを計算して見ましょう。
この例題では、リース資産の「現金購入見積額」は、¥5,700,000でした。
実務上、この金額が妥当かどうか、つまり、¥5,700,000の固定資産を
後払い、年額1,200,000で5回という条件で、リース会社がリースをする
可能性があるかどうかを計算して見ます。
前提は、リース会社が¥5,700,000を投資し、年利4.0%の運用益を出し
たい、です。
この前提に基づき、後払い、5回で、1回当たりいくらの金額を支払えば
リース会社の要求に応じられるでしょうか?
「年金」計算は複雑なので、結論を述べます。
下の数値のように、1回、1,280,374を支払えば、リース会社は利回り
4.0%の運用益を得られます。(残高の3円は無視します。)
注:投資残高:リース会社がこの資産に対して先払いした金額
元利返済額:借り手が「リース料」として、定額後払いした金額
利息:「投資残高」が生みだすべき1年間の収益
元本:借り手が支払った「リース料」から「利息」を差し引いた金額
投資残高 元利返済額 元本 利息(前年投資残高の4%)
5,700,000
4,647,626 1,280,374 1,052,374 228,000
3,553,157 1,280,374 1,094,469 185,905
2,414,909 1,280,374 1,138,248 142,126
1,231,132 1,280,374 1,183,778 96,596
3 1,280,374 1,231,129 49,245
合計 6,401,870 5,699,997 701,873
以上の計算から、リース会社が投資金額に対して、年率4.0%の収益を
上げるためには、年間リース料を¥1,280,374以上とする必要がある事
が判ります。
つまり、出題のように、後払い¥1,200,000を5回リース料として支払い、
現金購入見積額¥5,700,000の物件をリースして貰う事は、現実としては
不可能です。
次回は、出題の通りの場合には、リース会社の運用益(利回り)は、
いくらくらいになるかを計算して見ましょう。
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※本コラムに掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。
弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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