お疲れ様です。ヨシオです。

この簿記検定通の連載も今回が今年最後の配信となります。
2011年は本当に様々なことがあって大変な一年でしたが、
せめて年越し位は落ち着いて過ごしたいものですね。
という訳で、今回は決算整理〜現金過不足・消耗品の整理〜です。


20XX年X月31日、決算となった。
よって次の各取引について仕訳しなさい。

(1)期中に現金の実際有高が4,000円不足していたので、
現金過不足勘定で処理しておいたが、
決算に際し調査した結果、電話料金の支払額1,500円及び
水道料金の支払額2,000円の記帳漏れが判明した。
なお、残額については原因不明であった。

(2)決算において現金の実際有高が5,000円多いことがわかった。
原因を調査したところ、かねてより所有する国債の利息の
現金受取り額3,000円の記帳漏れが判明し、残額は原因不明であった。

(3)決算につき消耗品の実地棚卸をしたところ、未使用分が7,000円あった。
以下の2つのケースについて解答しなさい。
なお前期決算においては未使用分はゼロで、今期は消耗品を19,000円購入している。
(ｲ)購入時に費用として処理していた場合
(ﾛ)購入時に資産として処理していた場合

(4)＊参考問題「銀行勘定調整表」（日商簿記2級レベル）＊
期中に買掛金の支払のために振り出していた小切手100,000円が、
決算日においてまだ銀行に支払い呈示されていなかった。


〈今日のポイント〉

【現金過不足の決算整理】
・原因不明の実際有高不足 … 雑損または雑損失勘定
・原因不明の実際有高超過 … 雑益または雑収入勘定
・決算日に現金過不足が判明 … 現金過不足勘定は経由しない

【消耗品費の決算整理】
・購入時に費用（消耗品費）処理 … 期末未使用分を消耗品勘定（資産）に振り替える
・購入時に資産（消耗品）処理 … 当期中使用分を消耗品費勘定（費用）に振り替える


〈解答〉

(1)通信費1,500／現金過不足4,000
    水道光熱費2,000／
    雑損（雑損失）500／

(2)現金5,000／有価証券利息3,000
                  ／雑益（雑収入）2,000

(3)(ｲ)消耗品7,000／消耗品費7,000
    (ﾛ)消耗品費12,000／消耗品12,000

(4)仕訳なし