お疲れ様です。ヨシオです。
明日は2月29日、うるう年ですね。
四年に一度しかまわってこない貴重な日ですが、
連載の内容は通常通りでお届けいたします（笑）
という訳で、今回は決算整理〜固定資産の減価償却・売却〜です。


20XX年3月31日、決算となった。
よって次の各取引について仕訳しなさい。

(1)当期期首に購入した備品（取得原価1,000,000円、耐用年数9年、残存価額は取得原価の10％）
について、定額法による減価償却を行う。
(ｲ)直接法により記帳する場合
(ﾛ)間接法により記帳する場合

(2)当期10月1日に購入した建物（取得原価100,000,000円、耐用年数50年、残存価額は取得原価の10％）
について、定額法（直接法）による減価償却を行う。

(3)期首に車両運搬具（取得原価2,000,000円、既償却額1,500,000円）を800,000円で
売却し代金は当座預金に振り込まれていたが、未処理であったので仕訳を行う。
(ｲ)直接法により記帳していた場合
(ﾛ)間接法により記帳していた場合

(4)＊参考問題「固定資産の除却」（日商簿記2級レベル）＊
期末に不要となった備品（取得原価500,000円、既償却額300,000円）を除却した。
なお、見積り処分価額は50,000円で、減価償却は間接法により記帳している。



〈今日のポイント〉

・減価償却…建物・備品・車両運搬具等について行うが、土地については行わない

・直接法…減価償却費の額を固定資産勘定の貸方に記帳し、取得原価から直接マイナス

・間接法…減価償却費の額を減価償却累計額（資産のマイナス）勘定の貸方に記帳

・会計期間の途中で固定資産を購入した場合の減価償却費は以下の式で求める
「1年分の減価償却費×購入月から期末月までの月数／12ヵ月」

・固定資産が帳簿価額より高く売れた時…差額を「固定資産売却益」（収益の勘定）とする

・固定資産が帳簿価額より安く売れた時…差額を「固定資産売却損」（費用の勘定）とする



〈解答〉
(1)(ｲ)減価償却費100,000／備品100,000
    (ﾛ)減価償却費100,000／減価償却累計額100,000

(2)減価償却費900,000／建物900,000

(3)(ｲ)当座預金800,000／車両運搬具500,000
                               ／固定資産売却益300,000
    (ﾛ)当座預金800,000／車両運搬具2,000,000
        減価償却累計額1,500,000／固定資産売却益300,000

(4)貯蔵品50,000／備品500,000
    減価償却累計額300,000／
    固定資産除却損150,000／