お疲れ様です。ヨシオです。
今回が2012年最初の簿記検定通の配信ですが、
皆様どのように年明けを迎えられましたでしょうか？
本年も頑張って連載してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
という訳で、今回は決算整理〜有価証券の評価替え〜です。


20XX年X月31日、決算となった。
よって次の各取引について仕訳しなさい。

(1)所有するA社の株式1,000株について評価替えを行う。
A社株式の帳簿価額は1株あたり200円、時価は1株あたり170円であった。

(2)以下の一連の取引が未処理であった。
(ｲ)B社株式500株を1株あたり100円で小切手を振り出して購入した。
(ﾛ)期中において上記株式200株を1株あたり150円で売却し代金は小切手で受け取った。
(ﾊ)決算日においてB社株式の時価が1株当たり140円であったので評価替えを行う。

(3)＊参考問題「子会社株式・関連会社株式」（日商簿記1級レベル）＊
当社はC社の発行済み株式の80％にあたる10,000株を所有している。
C社株式の帳簿価額は1株あたり300円、決算日の時価は1株あたり320円であった。


〈今日のポイント〉

有価証券の期末評価の際は、帳簿価額と時価との差額について以下のように仕訳すれば良い

・帳簿価額より時価が値下がりした場合
… 売買目的有価証券勘定を貸方に、有価証券評価損勘定を借方に記入する

・帳簿価額より時価が値上がりした場合
… 売買目的有価証券勘定を借方に、有価証券評価益勘定を貸方に記入する


〈解答〉

(1)有価証券評価損30,000／売買目的有価証券30,000

(2)(ｲ)売買目的有価証券50,000／当座預金50,000
    (ﾛ)現金30,000／売買目的有価証券20,000
                       ／有価証券売却益10,000
    (ﾊ)売買目的有価証券12,000／有価証券評価益12,000

(3)仕訳なし