諸外国のちょっと変わった税金をご紹介します。

２００６年にアメリカの裁判所において電話税の合法性が問われ、結果「違法である」
という判決が下されました。
具体的には、長距離電話に対する税金が違法で、市内電話に対する税金は合法であると
されました。つまり、アメリカにおいては、電話に対して税金がかかっていた（かかっ
ている）ということです。

電話税とは、通話料に対して、その一定割合（現在３％）を課税するというもの。
歴史は長く、１世紀以上前の米西戦争の戦費調達が起源のようです。ちなみにかつての
クリントン政権でも、この電話税の廃止は議論に上がったようですが、法案成立には至
りませんでした。

判決の結果、この長距離電話に対する税金については、過去３年分まで（2003年3月1日
〜2006年7月31日）さかのぼって税金が還付（または支払い税金の減少）されることに
なりました。
ということで、２年ほど前のアメリカの確定申告では、この長距離電話税の還付が相次
いだようです。

ちなみに、固定電話以外でも携帯電話などが対象となっており、個人と会社の両方が該
当します。

出典：研修出版 経理WOMAN