「経理会計の最近の動き」
「経理実務の学校」に寄せられる実務家の悩みをDr.Kが解説!
(Q)経理会計の最近の動きについて教えてください。
(A) 経理会計の最近の動きには共通点があります。
それは、
「細則主義(Rule)から原則主義(Principle)への流れ」です。
最近の動きの (A)「J-Sox」、(B)「IFRS」、そして経理会計
とはちょっと異なりますが (C)「Pマーク」など、企業を取
り巻く新しい動きには、前述の流れが共通しています。
(紙面の都合、マトリックスで表示できませんが)
共通項目を5つに絞ると
①企業の 「自律的判断」 が求められている点
②企業のグループ全体を 「経済的単一主体」とする考え
③事業の 「個別プロセスレベル」 で考える
④「マネジメントの視点(目線)」 での判断が求められ、
マネジメントの関与が強くなる
⑤「全社一体」 となったプロジェクト推進が求められる
の5つです。
①について A、B、Cの順に解説すると
A「J-Sox」では「リスクとコントロールの判断」
B「IFRS」では「原則主義」、
C「Pマーク」では必ずしも完璧が要求されているわけで
はなく「企業の判断に」任せられています。
②「Single Comapany」の考え方です。
A「グループレベルの統制」B「経済的単一企業観」C「事
業に関わる従業者全員、委託先も」
③A「エンドツーエンド原理でリスク分析・コントロール」
B「プロセスレベルでも対応」
C「業務プロセスを精査し、リスク分析・評価」
④A「経営方針や統制体制自体の評価」
B「マネジメントアプローチ、減損、公正価値評価等経営
判断」セグメント開示は経営者の判断区分と同一に。
C「個人情報保護方針の明示やCPO等保護体制の構築」
⑤A「重要性で適用除外があるが連結範囲が対象」
B「連結範囲全てが対象」
C「事業全体が対象」
が概略です。ご参考になりましでしょうか?
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