「経理実務の学校」に寄せられる実務家の悩みをＤr.Ｋが解説！

（Ｑ）財務データを扱う経理パーソンにとっての情報管理はどうす
　　　ればいいのでしょう？
（Ａ) 経理パーソンにとっての情報管理には、情報を扱うのが自分
　　　自身か他人かに区分する場合があります。自分自身が情報の
　　　取扱いは自己を律し、インサイダー取引や情報漏洩に関わら
　　　ず、李下に冠をたださずの姿勢が重要です。個人情報保護法
　　（東京都条例は保護法対象外の事業者も対象です）や不正競争
　　　防止法等の法令を十分理解し違反しないように心掛けるべき
　　　です。さらに上場企業などには信頼できる財務情報を求めら
　　　れており、金融商品取引法にもを配ることです。
　　　他人が取り扱う情報には、マネジメント階層の気持ちで、経
　　　理を取り巻く情報セキュリティに関心を常に持つことでしょ
　　　う。情報セキュリティの基本要素は「資産」「脅威」「ぜい
　　　弱性」の三つです。「資産」（情報）がなければ盗まれるこ
　　　とはありません。「資産」があっても「脅威」（盗む人）が
　　　いなければ安全です。「資産」「脅威」があって鍵をかけ忘
　　　れたら「ぜい弱性」があり盗まれてしまいます。この三要素
　　　を覚えて日常のビジネスに活かして下さい。　
　　　経営の要素は「人」「もの」「金」プラス「情報」です。ど
　　　れが欠けてもあなたの会社はやっていけません。

　　　ご参考：李下に冠をたださず
　　　　　http://www23.tok2.com/home/rainy/seigo-rikanikanmuriwotadasazu.htm
　　　　　　　東京都個人情報の保護に関する条例
　　　　　http://www.reiki.metro.tokyo.jp/reiki_honbun/ag10102211.html
　　　　　　　東京都が行う苦情の処理等について
　　　　　http://www.kojinjoho.metro.tokyo.jp/sisin/index.htm