ＩＦＲＳを知らせよう

「経理実務の学校」に寄せられる実務家の悩みをＤr.Ｋが解説！

（Ｑ）ＩＦＲＳは経理担当の問題ですか？

（Ａ) ＩＦＲＳは経理担当の課題です。前回は会計の役割につい
て述べました。経理担当者の役割は正しい信頼のおける会計
データを会社内外から収集し、経営情報としてマネージメン
トに資することです。
したがって、正しい信頼のおける会計データを収集するため
には、ＩＦＲＳについて導入の必要性や経緯を社内各部署に
知らしめることが必要になります。
人事部門には有給休暇の処理、退職給付債務一括償却、
営業部門には売上計上基準（出荷基準など）ポイント制度の
見直し、取引先の財務データ（ＩＦＲＳ独自の包括利益など）
の理解、企画部門ではのれん償却、子会社株の処理、廃業事
業、総務部
門では資産除去債務、リース資産計上、技術開発部門では研
究開発費の資産計上、製造部門では工事進行基準・完成基準
などなどＩＦＲＳ導入による影響は膨大です。
経理担当の読者は自分自身、知識を身につけると同時に、社
内にＩＦＲＳを知らせる必要が目の前に迫っています。

掲載日：2009年12月 4日

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