Dr.Kの経理お悩み散薬
金融商品会計基準の改定
「経理実務の学校」に寄せられる実務家の悩みをDr.Kが解説!
(Q)金融商品会計基準の改定に動きがあるようですが?
(A) 昨年、サブプライムローンを端緒に世界的に金融資産、特に
株価が暴落し、時価会計では株式市場で売買される株価を時価と
して会計処理することになっていました。欧米の企業では保有す
る金融資産の時価評価を今般の暴落価格で行うと大幅な評価損を
計上することになり、信用不安を拡大する懸念から「時価=公正
な評価額」という時価会計本来の考えに基づき、現在の市場価格
は異常事態の下で形成された価格であり、公正な評価額ではない
として「企業の経営者の合理的な見積もりによること」を認める
基準緩和がなされました。。従来は我が国に時価会計を市場第一
主義で基準遵守を求めてきた国際会計基準、米国会計基準でした
が、我が国は前述の動静を受入ました。さらに今年6月
金融庁の企業会計審議会は2015〜2016年に上場企業の連結決算に
国際会計基準の義務化を目指す、2010年3月期から同基準を任意
適用可能と決定したこと(注1)などから、持ち合い株の保有が
多い我が国の事情を考慮した動きもあるようです。
注1:金融庁「我が国における国際会計基準の取扱いに関する意
見書(中間報告)」の公表について
http://www.fsa.go.jp/news/20/20090630-4.html
(Q)金融商品会計基準の改定に動きがあるようですが?
(A) 昨年、サブプライムローンを端緒に世界的に金融資産、特に
株価が暴落し、時価会計では株式市場で売買される株価を時価と
して会計処理することになっていました。欧米の企業では保有す
る金融資産の時価評価を今般の暴落価格で行うと大幅な評価損を
計上することになり、信用不安を拡大する懸念から「時価=公正
な評価額」という時価会計本来の考えに基づき、現在の市場価格
は異常事態の下で形成された価格であり、公正な評価額ではない
として「企業の経営者の合理的な見積もりによること」を認める
基準緩和がなされました。。従来は我が国に時価会計を市場第一
主義で基準遵守を求めてきた国際会計基準、米国会計基準でした
が、我が国は前述の動静を受入ました。さらに今年6月
金融庁の企業会計審議会は2015〜2016年に上場企業の連結決算に
国際会計基準の義務化を目指す、2010年3月期から同基準を任意
適用可能と決定したこと(注1)などから、持ち合い株の保有が
多い我が国の事情を考慮した動きもあるようです。
注1:金融庁「我が国における国際会計基準の取扱いに関する意
見書(中間報告)」の公表について
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弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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