Dr.Kの経理お悩み散薬
繰延税金資産の回収可能性
(Q)決算に際して「繰延税金資産の回収可能性」が話題になってい
ます。「繰延税金資産の回収可能性」について教えてください。
(A) 繰延税金資産は、将来の税金を減らす効果のある資産として、
税効果会計で、計上する資産です。
決算では、会計上、費用として計上しても、税務上は、損金と
ならない場合に、将来に損金と認容されること想定して、会計
上税金の前払いと考え、資産として計上します。
「繰延税金資産の回収可能性」とは、前払いした税金が将来いつ
回収できるかを判断することです。前払いした税金が戻るかど
うかは、課税所得があって、納税額が繰延税金資産計上額以上
あることが、前提です。
これまでのように、右肩上がりの利益状況であれば、納税額は
繰延税金資産計上額以上ですから、「繰延税金資産の回収可能
性」は認められました。
しかし、昨今の経済情勢下、赤字転落企業では、繰延税金資産
計上額以上の納税額は見込めません。
すなわち、「繰延税金資産の回収可能性」が無くなってしまい
ました。
これまでの繰延税金資産を取り崩す必要が生じ、業績悪化をさ
らに増幅してしまいます。
今期の決算発表では、「繰延税金資産の取り崩し」が注目点で
す。
ます。「繰延税金資産の回収可能性」について教えてください。
(A) 繰延税金資産は、将来の税金を減らす効果のある資産として、
税効果会計で、計上する資産です。
決算では、会計上、費用として計上しても、税務上は、損金と
ならない場合に、将来に損金と認容されること想定して、会計
上税金の前払いと考え、資産として計上します。
「繰延税金資産の回収可能性」とは、前払いした税金が将来いつ
回収できるかを判断することです。前払いした税金が戻るかど
うかは、課税所得があって、納税額が繰延税金資産計上額以上
あることが、前提です。
これまでのように、右肩上がりの利益状況であれば、納税額は
繰延税金資産計上額以上ですから、「繰延税金資産の回収可能
性」は認められました。
しかし、昨今の経済情勢下、赤字転落企業では、繰延税金資産
計上額以上の納税額は見込めません。
すなわち、「繰延税金資産の回収可能性」が無くなってしまい
ました。
これまでの繰延税金資産を取り崩す必要が生じ、業績悪化をさ
らに増幅してしまいます。
今期の決算発表では、「繰延税金資産の取り崩し」が注目点で
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弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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