Dr.Kの経理お悩み散薬
月次決算の迅速化と給与の未払費用計上
「経理実務の学校」に寄せられる実務家の悩みをDr.Kが解説!
(Q)月次決算を遅くしている処理の1つに給与の未払費用計上があ
ると思います。(当社では、当月給与は、末締め翌月払いのため)
これを変えるには、当月給与を当月締めの当月払いとする方法は、
ないでしょうか。(別の会社で固定部分を当月発生分を当月払い
としてる話を聞きました。)そうすれば給与計算の時間がかかり月
次が遅れる事はないのですが。
(A)「遅くしている処理の1つに給与の未払費用計上があると思います」
⇒その通りです。
当月給与を当月締めの当月払いとする方法は、支給対象人数が少数で
事務負担が少ない場合は可能ですが、一般的には事務処理(給与計算、
振込事務等)の面から困難かと思われます。
1日だけの労働であっても、給与は雇用契約による「労働の対価」です
ので、支払う義務があります。給与の締め日が月末で、かつ、当月支
払いでない場合には、決算日に未払給与という債務が発生するので、
「未払費用」を計上します。
月次決算で「未払費用」を計上するのが正確な経理処理ですが、月々
の給与総額があまり変化せず、経営判断にあまり影響を及ぼさない場
合には「未払費用」を計上しないことで月次決算の迅速化が図れます。
(この場合でも年次決算では必ず「未払費用」を計上しなければなり
ません。)
月次決算は何のために迅速化するのか?
経営者が会社の状況を把握するデータと考えれば、「未払費用」を計
上し、翌月遅くに正確な計数を示すより、「未払費用」を計上しない、
翌月可能な限り迅速に概数でも示す方が経営判断材料に役立つのでは
ないでしょうか?
(A)「別の会社で固定部分を当月発生分を当月払いとしてる話を聞きま
した」
⇒処理を複雑にするだけです。
(Q)月次決算を遅くしている処理の1つに給与の未払費用計上があ
ると思います。(当社では、当月給与は、末締め翌月払いのため)
これを変えるには、当月給与を当月締めの当月払いとする方法は、
ないでしょうか。(別の会社で固定部分を当月発生分を当月払い
としてる話を聞きました。)そうすれば給与計算の時間がかかり月
次が遅れる事はないのですが。
(A)「遅くしている処理の1つに給与の未払費用計上があると思います」
⇒その通りです。
当月給与を当月締めの当月払いとする方法は、支給対象人数が少数で
事務負担が少ない場合は可能ですが、一般的には事務処理(給与計算、
振込事務等)の面から困難かと思われます。
1日だけの労働であっても、給与は雇用契約による「労働の対価」です
ので、支払う義務があります。給与の締め日が月末で、かつ、当月支
払いでない場合には、決算日に未払給与という債務が発生するので、
「未払費用」を計上します。
月次決算で「未払費用」を計上するのが正確な経理処理ですが、月々
の給与総額があまり変化せず、経営判断にあまり影響を及ぼさない場
合には「未払費用」を計上しないことで月次決算の迅速化が図れます。
(この場合でも年次決算では必ず「未払費用」を計上しなければなり
ません。)
月次決算は何のために迅速化するのか?
経営者が会社の状況を把握するデータと考えれば、「未払費用」を計
上し、翌月遅くに正確な計数を示すより、「未払費用」を計上しない、
翌月可能な限り迅速に概数でも示す方が経営判断材料に役立つのでは
ないでしょうか?
(A)「別の会社で固定部分を当月発生分を当月払いとしてる話を聞きま
した」
⇒処理を複雑にするだけです。
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弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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