Dr.Kの経理お悩み散薬
内部統制と経理会計
「経理実務の学校」に寄せられる実務家の悩みをDr.Kが解説!
(Q)「内部統制」と「経理会計業務」との関係は??
(A) 会社法や金融商品取引法(金商法)で内部統制の規定が設けら
れました。特に、金商法は財務諸表の信頼性確保に重点を置き、
内部統制報告制度を設けました。この制度も2年目に入りました。
内部統制は会社経営全般を対象としていますが、今日の内部統制
は実は経理会計業務が中心なのです。なぜか? 米国でSOX法が
企業の不正(財務報告の虚偽報告)を端緒に制定さたように、わ
が国でも前述の金商法(J-SOX法)が財務諸表の信頼性確保が
主目的から制定されました経理会計業務に携わる読者が我が国の
内部統制の中心にいるのです。企業(経理会計業務)を取り巻く
リスクを排除したり、リスクを軽減することが内部統制です。
そこで、内部統制のポイントを述べましょう。
ポイント① リスクから「何を」守るか?
ポイント② リスクから「何から」守るか?
ポイント③ リスクから「どのように」(人?、システム?)守るか?
以上の3ポイントです。 さらに第4のポイントは
ポイント④リスク全てに対処しようとしないことです。
100年に1度発生するリスクに対応することは、費用対効果から
不要でしょう。リスクの発生頻度と影響度を考慮して対応するべき
です。
注意すべきは、規定・ルールを細かく決めるばかりでは、また、人
で守ることに依存しすぎても、モチベーションが低下するリスクが
発生するということです。
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弊社は掲載された内容に関し、如何なる保証もするものではありません。
また、記載されている事項は変更される場合がありますので、予め御承知おき下さい。
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