固定資産の基礎知識
固定資産は「有形固定資産」と「無形固定資産」に区分されます。
「有形固定資産」は、原則として、1年以上使用することを目的として
所有する資産のうち、具体的な形態をもったものになります。
「有形固定資産」には、建物、建物附属設備、構築物、機械装置
、船舶、航空機、車両運搬具、工具器具備品などの種類があります。
一方で「無形固定資産」は、物的資産ではないが、①長期に渡って、
②経営に利用され、③利益を獲得する上で他企業との競争にあたって
有用なもの、になります。「無形固定資産」には、特許権、商標権、営業権、
ソフトウェア、借地権、電話加入権などの種類があります。
この固定資産管理の実務で気をつけることを挙げてみます。
①固定資産の取得価額は高額なものが多いため、設備投資の意思決定が重要です。
しかしながら、いったん支出された後は、換金性(=流動性)がほとんどないため、
換金性(=流動性)に伴なうリスクはほとんどありません。
②固定資産は使用する資産であり、保有して値上がりを待つという性格のもの
ではありません。使用後に売却すると、技術の進歩等による陳腐化のため、売却価値は
ほとんどありません。したがって、陳腐化を考慮して、十分な減価償却費を計上する
ことが必要です。
③固定資産に投入された資産は、その回収期間にわたって減価償却費によって回収
しますが、その一方で機能を維持するために追加的な支出が必要となります。
この支出が単なる原状回復のためであれば、修繕費として期間費用扱いにすることが
できます。価値を高めたり、耐用年数を延ばすものであれば、資本的支出として
取得価額に追加されます。また、使用中に固定資産台帳の内容と実態が乖離する
危険性があるので、定期的に現物実査を行なう必要があります。
固定資産管理実務
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http://www.jusnet.co.jp/edu/koteisisannkannrigazou.shtml
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