キャッシュフローの改善は売掛金の管理から

会社のキャッシュフローや資金繰りに大きな影響を与えるのが、売掛金
の回収です。売上がいくら伸びても、売上の計所漏れや売上代金の
未回収は、会社の運営に大きな痛手を与えますので十分な注意が必要です。
では、経理担当者が行う売掛金の管理とは、
どの範囲をいうのでしょうか。
これは、会社の規模や組織形態によって違いはありますが、
総じて売上の発生から請求書の発行、代金の回収までといえます。

主に売掛金台帳を使用し、客先に対して事前に取り決めていた
回収条件に従い請求を行います。
そして回収期日どおりに請求した金額が入金されるかを確認します。
もし、回収期日より遅れた場合は直ちに営業部門とともに
客先に対し、支払遅延の理由確認などを行います。

また、請求金額と入金額との差額が発生した場合は、
売掛金台帳で請求金額明細のうちどれが入金されたかを確認する
入金の消込みを行い、差異内容を把握し、請求相手に問い合わせをします。

さらに、売掛金で長期にわたって回収できていないものを把握
することも必要です。
もし、客先に支払能力がないといったことが判明した場合は、
債権保全の措置の検討を行います。

ここでは、回収されないリスクを小さくするための社内信用管理体制
も重要になってきます。たとえば、営業部門から独立した部門が
信用管理をしているか？常に与信限度額のチェックがなされているか？
売掛金の回収遅延や手形のジャンプ等の危険兆候が入手できる
体制か？など。
（手形のジャンプ：手形を期日どおり決済しないで書き換えて期日延長
すること）
受取手形のサイトは短くしてもらうとキャッシュフローの改善につながります
。下請法などでサイトの長さが制限されているケースもありますので、
営業部門も交えて検討するべきでしょう。

売掛金にかんする実務口座。
↓
■□http://www.jusnet.co.jp/edu/uriagetourikakekingazou.shtml□■

下請法
↓
■□http://www.jftc.go.jp/sitauke/□■