仮払金の精算


経費の支出と切っても切れない関係にあるのが、仮払金です。

従業員が、接待や出張にあたって現金を必要とする場合、
日々経費を精算できず、立て替えた経費金額が、多大になる
ことがあります。
このような個人の負荷を解消するために、
実際に支出する従業員に対して10万円程度の現金を「仮払金」
として先払いすることがあります。
この「仮払金」は、個人別に帳簿や伝票で管理されるのが一般的です。

「仮払金」は、あくまで短期の立替の性格を持つものですから、
精算はすみやかに行われなければなりません。
通常は、仮払いをしてから1週間といった期限を設定します。
出張のための仮払金においては、出張から帰ってきた日の後になりますので、
仮払いを受けてから精算までに1週間以上の日数がかかることもありますが、
出張から帰った後すぐに精算することを「ルール」として定めておきます。

しかし、実務上はこの精算がずるずると先延ばしになり、
残高がいつまでも残っているという状況も、よく見受けられることです。
また、不心得な担当者は、業務上の活動のための資金であるにも
かかわらず、個人的な遊興費などに使う者もいます。
経理担当としては、毅然とした態度で、精算を要求するべきでしょう。
また、決算時期においては、仮払金の精算を普段よりも早めに済ませることを心掛け
てもらうことも必要です。
あまりに残高が消えないようであれば、給与天引きなど、非常手段
も辞さないぐらいの意識をもちたいものです。


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■□ http://www.jusnet.co.jp/edu/keihiseisannjitumugazou.shtml □■