■「リース」は得か損か？

リースとは、企業に対し事務用機器・機械設備等を長期にわたり賃貸
するもので、設備調達の方法として中小企業にも広く普及しています。
リース取引は、一般の賃貸借やレンタルとは異なるため、
リースにおけるデメリットとメリットを考慮する必要があります。
下記に、いくつかのデメリットとメリットを挙げてみます。

＜デメリット＞
1.金利負担
リース料には資金回収までの金利の他にリース会社の手数料などが
含まれていますので、少し割高になります。
2.中途解約ができない
リース契約は原則として契約期間内は解約できません。
したがって、自社で購入した設備なら途中で売却できますが、
リースでは通常、契約期間終了まで持ち続けることになります。

＜メリット＞
1. 損金処理ができる
「売買処理」および「金融処理」に該当しないリース取引については
リース料を損金処理することが可能です。
2.資金の留保量の増加
設備を自己資金で購入すれば当然資金の不足が起こります。
そのため、リースの場合は自社の資金繰りを良くするにも効果的な
手段といえます。

リースのメリットとデメリットを比較すると、資金力のない中小企業
などはリースをしたほうが利用しやすく、逆に資金力のある
大企業などはリースより購入したほうが得といえるかもしれません。

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