（生徒）「『企業会計原則』、『同注解』を理解してないと会計を
語れないんですよね？
要点で結構ですから、ご教授願います。」

（Dr.K）「いやに丁寧じゃないか？一体どうしたんだい？
会計基準の多くが、この『企業会計原則』の存在を前提に設定
されているから、この『原則』を理解しないと個々の会計基準も
正確に理解できないのは確かだね。
じゃー、原点に帰って、掻い摘んで説明しようかな。」

（生徒）「『企業会計原則』って、どんな構成になっているんですか？」

（Dr.K）「『企業会計原則』は、企業会計の実務の中に慣習として
発達したもののなかから、一般に公正妥当と認められる
ところを要約したもので、必ずしも法令によって強制され
ないでも、全ての企業がその会計を処理するのに当たって
従わなければならない基準なんだ。
したがって『一般原則』『損益計算書原則』『貸借対照表
原則』の３つに区分して構成されているんだよ。」

（生徒）「『一般原則』って、どんな構成ですか？」

（Dr.K）「『一般原則』は７つあるんだ。

構成は
「（１）真実性の原則」を上位の原則として定め、
その下に、測定原則と報告表示原則の２つに分けて定めている。
測定原則（金額決定）が
「（２）正規の簿記の原則」
「（３）資本取引・損益取引区分の原則」
「（４）明瞭性の原則」
「（５）継続性の原則」の４つに、
報告表示原則が
「（６）保守主義の原則」
「（７）単一性の原則」の２つに、計７つの内容になっているんだ。
それぞれの内容については、順次、話していこう。」