（生徒）「前回、計算関係書類の概要はわかったんですが、
具体的な内容は？」

（Dr.K）「言葉だけではイメージが湧かないだろうね。
主なものだけ具体的に挙げてみよう。まず『貸借対照表』
の資本の部が純資産の部に変更された部分は次のようになるね。
区分項目も変更されているんだ。
紙面の関係で『貸借対照表』だけだけど！」

純資産の部
一株主資本
1資本金 ×××
2新株主申込証拠金
3資本剰余金
(1)資本準備金 ×××
(2)その他資本剰余金 ×××
資本剰余金合計 ×××
4利益剰余金
(1)利益準備金 ×××
(2)その他利益利益剰余金 ×××
××積立金
繰越利益剰余金
利益剰余金合計 ×××
5自己株式
6自己株式申込証拠金 △×××
株主資本合計 ×××

二評価・換算差額等
1その他有価証券評価差額金 ×××
2繰延ヘッジ損益 ×××
3土地再評価差額金 ×××
評価・換算差額金等合計 ×××

三新株予約権 ×××

純資産合計 ×××

（生徒）「株主資本、評価・換算差額等、新株予約権に区分されるんですね。
さらに各区分毎に細分化されていますね。」

（Dr.K）「慣れるまで違和感があるよね？
詳細は会社計算規則の第１０８条を見てくれたまえ！」


（生徒）「『損益計算書』は確か「前期繰越利益」以下の項目が
いらなくなったんですよね？」

損益計算書
【売上高】
売上高
売上高合計
【売上原価】
当期商品仕入高
合計
商品売上原価
当期製品製造原価
合計
製品売上原価
売上原価
売上総利益金額
【販売費及び一般管理費】
販売費及び一般管理費合計

【営業外収益】
受取利息
受取配当金
営業外収益合計
【営業外費用】
支払利息
割引料
営業外費用合計

税引前当期純利益
法人税等
当期純利益金額

（Dr.K）「よく勉強しているね。「当期純利益金額」まで
表示することになったんだ。」

（生徒）「『営業外費用』の次に『特別利益』『特別損失』も
もちろん表示するんですよね？」

（Dr.K）「もちろんだよ！会社計算規則の第１１９条以下に区分
表示の細分化項目について規定されているよ！
第１２５条では『当期純損益金額』として当期純利益、
当期純損失の算出方法も規定しているよ。」