その仕事は重要ですか？

（生徒）「先生！経理の合理化、効率化には科目数の削減が必要なこ
とは理解できたのですが、何か他にありますか？」

（Dr.K）「そうだね。経理の人は『正規の簿記の原則』を遵守する
ように教えられて来ているんだ。だから真面目で几帳面な大概の経
理の人は日々の取引を正確・詳細に、失念を恐れて出来るだけ速や
かに記帳するものだと思いこみ勝ちなんだ。そこに落とし穴がある
んだ。」

（生徒）「先生！落とし穴って何ですか？」

（Dr.K）「全ての取引について正確な帳簿を作成することは必要だ
けど、『重要性』の乏しいものは本来の厳密な処理ではなく簡便な
処理が認められているてことなんだよ。」

（生徒）「じゃあ、『重要性』の乏しいものも厳密にやることで、
無駄な労力を費やしているてことですね ?」

（Dr.K）その通り。会社の規模にもよるので『重要性』の乏しいも
のが具体的に示せないのは残念だけど。例えば旅費交通費を取引毎
に記帳してる会社の場合では、社員に立替をお願いして月一回精算
すれば、事務処理を集中させて一度で済むんだよ。社員個人が立替
えられる金額は『重要性』の乏しいものと解釈できるからね。もち
ろん高額な場合は逐次精算するんだけど、普通は給料日に精算すれ
ば済むことさ。」

（生徒）「じゃあ、旅費交通費だけじゃなく、他の立替え経費も月
一回精算に出来るんですね。」

（Dr.K）「でも社員に負担をかけるだけでなく、効率化したコスト
の一部は社員に何らかの方法で還元するとモラルアップにつながる
ね。」

（生徒）「ですが、税務上問題が無いんですか？」

次回に続く・・・・。