“知識”と“経験”のお薬
『経理実務の学校』“先生の立ち話”　信用調査の話（Dr.K）

『経理実務の学校』では、一体何が語られているのか？
「Asian Beauty」に手を焼いている「Vitamin Vino」の違った一面？
「Dr.K」と「Vitamin Vino」の関係とは？　やはり偉大だ！「Dr.K」

金曜日の朝は授業・職員室・給湯室をこっそり紹介していきます。

(Dr.k)長引く景気低迷で売掛金等の不良化の予防策として、平素か
ら取引先の信用状態の把握が必要だとよく言われているけど、信用
調査の方法でも知っておく必要性があるね。どうだい？

（生徒）何か、いやな話ですが・・。それが本当の実務というもん
なんでしょうね。

(Dr.k)先ずは、取引先の信用調査は、通常新規に取引を開始する場
合とか、従来の取引先でも、取引の健全性を期するためにその必要
性を感じられる場合には、当然途中からでも調査をし直すこともあ
るね。調査の方法としては、外部の機関に依頼する方法と、会社自
身が直接調査される方法に分かれるね。

（生徒）取引先が海外とか遠隔地の場合などは大変ですね。

(Dr.k)そう・・・、だからどうしても外部機関に依存することが多
くなると思うよ。信用調査で利用できる外部機関としては、金融機
関、興信所、そして、同業者の三つがあげられるな。
先ず、金融機関による調査から簡単に説明しょうかな。

（生徒）はい、お願い致します。

(Dr.k)会社が金融機関に調査を依頼する場合には、その会社自身の
取引銀行を利用するのが一番便利だと思う。具体的に言うと、取引
銀行の本店または支店に調査を希望する「取引先の住所、会社名、
代表者名、取引銀行名」を文書にして提出して調査を依頼すれば、
いいんだ。

（生徒）依頼する方法は以外と簡単そうですね。

(Dr.k)金融機関による調査の利点は、結果が割り合い早くわかるこ
と、調査に係る経費がかからないこと、更に信頼性が高い、という
事は云えそう。ただ、取引先の機密保持上、具体的な計数などの情
報は教えて貰えないと思う。それでも、その企業の取引期間、取引
振り、業況、手形支払能力についてのある程度の判断についての参
考資料は得られます。もう一つ付け加えれば、金融機関は調査内容
については責任を負わないことになっていることも知っていたほう
がいいね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次週に続く


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＜編集後記：「Dr.K」＞

立春ですね、暦の上では春ですよ。社内は、花粉症話が花盛りです。
いよいよですね。