“経験のお薬”〜ドクターＫのお悩み散薬一袋〜
「消費税ってなに？（7）　
非課税・不課税・課税・免税とは・・・その２」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ドクターＫより）

（患者）ドクターＫは、こないだのメルマガで、課税取引とは消費
税の課税対象となる取引のことをいうって言っていたけど、
そもそも消費税のかかる取引ってどんなものなのですか？

（Ｋ）　はい、こんにちは。ドクターＫです。
　　　　消費税のかかる取引には、国内取引と輸入取引があるのだ
よ。

　　　　　　　　「国内取引」とは、国内において、事業者が対価を得て行
う資産の譲渡や貸付・サービスの提供のことなんじゃ。
　　　　具体的には、つぎの４つの条件が満たされていれば消費税
が課税されるということになる。
　　　　　　　（１）国内で行われるものであること。
　　　（２）事業者が事業として行うものであること。
　　　（３）対価を得て行うものであること。
　　　（４）資産の譲渡、貸付またはサービスの提供であること。

　　　　　　　　このうち、（１）、（２）はいいね。
　　　　（３）は、対価性があるかどうかなどいう言い方をされる
こともある。要は、その取引を行うことで現金や現物出資
などの見返りがあるかどうか、ということだよ。
　　　　ということは、無償で行う取引は課税対象にはならないん
だね。たとえば、寄付金やお見舞金、損害賠償金なんかは
対価性のない無償取引になるんだよ。消費税の課税対象外
の取引なので、不課税取引ということだな。
　　　　だいたい寺社なんかに寄付するお金について、消費税がか
かるっていうのは常識的に考えてもなんだかおかしな話だ
しな。
　　　　それから（４）については、一番わかりやすい例をそれぞ
れあげていくと
　　　　　資産の譲渡　　　：　商品の販売
　　　　　資産の貸付　　　：　事務所の賃貸
　　　　　サービスの提供　：　Ａ社からＢ社への荷物の運送
　　　　といったことになる。
　　　　　　　　　商品券を購入した場合は、サービスの提供や資産の譲渡は
まだ行われていないため、購入した時点では課税対象外の
取引になるけれど、その商品券を使って商品を購入した時
点で、課税取引となるんだ。
具体的に数字を使って説明しよう。
　　　　たとえば、１０，０００円の商品券を買ったとするぞ。
　　　　この取引では消費税はかからないんだ。後日、その商品券
を使って百貨店で５，０００円の商品を購入したとする、
この取引は課税取引となり、５，０００円の中には消費税
　　　　２３８円が含まれているということになるんじゃ。
　　　　「輸入取引」は、保税地域から外国貨物を引き取る取引の
　　　　ことをいう。外国から輸入されて日本で消費される資産に
　　　　ついても、消費税が課税されるということなんじゃ。ここ
　　　　で気をつけないといかんのは、俗にいう個人輸入でも消費
　　　　税の課税対象だということだよ。

　　　　わかったかな？


(;^^)処方の注意事項(^^;)

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用はありません！どんどん服用してくださいね〜。（＠＾。＾＠）

＜編集後記：ドクターＫです＞

　今年もお盆ですね。今年のカレンダーでは、１４，１５日が土日
にあたることもあり、各社それぞれでいろんなパターンでの夏休み
のとり方があるみたいです。ところでつい先日、３５歳くらいの男
性からお盆ていつ？なんてきかれて、お盆休みに対する意識も変わ
ってきているなあ・・・とびっくりしてしまった今日この頃。