■取引銀行・口座の整理
（生徒）「先生！前回のインターネットバンキングの活用で合理化
できるのは解かりました。
ほかに合理化策はありますか？」

（Dr.K）「そうだね。銀行との取引ではもっともっと合理化できる
んじゃないかな。」

（生徒）「どうしたらいいんですか？」

（Dr.K）「今は銀行の預金取引はどうしている？入金専用口座や支
払専用口座、○○専用口座など沢山の預金口座をそれも複
数の銀行に持っていないかな？」

（生徒）「ええー！そうですけど。」

（Dr.K）「管理する預金口座数が多いほど事務量は増加するね。入金
専用口座は入金確認には確かに便利だけれど、他の口座に
入金された場合は他の口座もチェックしないといけなくな
るよね。一つの口座ならいくつもの口座をチェックする手
間が省けるし、口座間の資金移動の手間もはぶける。しか
もキャシュフローも把握し易くなるんだ。それぞれの専用
口座の状況を調べて不要な専用口座は整理したほうが合理
的だね。」

（生徒）「口座を集約したほうが確かに管理負担が軽減して合理的
ですね。」

（Dr.K）「管理負担があるのは預金口座数だけではないよ。銀行取引
も取引行数が多いと負担だね。取引行数が何十行もあると
残高証明を取るのにも、代表者変更などの変更手続も謄本
費用などの経費負担はもちろん事務負担も大変なんだ。前
回説明したインターネットバンキングも何十行とやるのは
非現実的だね。
金融環境も以前と比べて様変わりなんだから取引銀行の整
理も必要だね。管理する取引銀行数が減れば色々な面で効
率化が図れるよ。」

（生徒）「でも取引銀行を簡単に整理できないですよ？」

（Dr.K）「そうなんだ。取引経緯や個々の事情を調査してから経営の
判断を仰ぐことにな
るね。銀行の不良債権処理に目途がついた今が見直しのチ
ャンスだね。」

（生徒）「大変そうですけど、確かに今がチャンスですね。」