（Ａ）「Vino、助けて〜。ハア、ハア・・。」

（Ｖ）「どうしたの、そんなに、慌てて・・。まだ、授業開始まで
時間があるよ。」

（Ａ）「実は、昨日の夜中、私の携帯に変なメールが着たの・・。
なんか怖いような、言葉の意味もワカラナイし・・。」

（Ｖ）「見せて。なに？なに？『泣き寝入りはしてはだめ！あなた
の売掛金・貸したお金は返してもらいましょう。あなたのパートナ
ー タケイリ債権回収会社 このメールをみたら返信してください。
かなり幸せになります。』 ナニ？だれからのメール？」

（Ａ）「それが、知らない人からで・・。」

（Ｖ）「うーん。知らない人からのメールなら、ほっとけば。では
授業開始。今日はね・・。」

（Ａ）「ちょっと、ちょっと。少しは教えてよ、一晩中寝れなかっ
たんだから。」

（Ｖ）「なに？『売掛金』のこと？ え〜っと・・簡単に言うと・。
普通は、何か、物を買った時、現金で払うでしょ。けど物を売った
時、取引した時点より、後でお金をもらう約束で売った場合に、『
売掛金』勘定を使うんだよ。つまり、売掛金は、現金の仮の姿だよ
ね。本来は、現金でもらうわけだったから売掛金も現金と同じ資産
勘定だね。売掛金が増えたら借方。減ったら貸方。例えば・・・。

（1）Ａ社は、商品を10,000円をＢ社に販売して、代金は掛とした。
その時のＡ社の仕訳は？
（借方）売掛金10,000 （貸方）売上10,000

（2）その後、Ａ社はＢ社から売掛金10,000円をを小切手で回収した。
その時のＡ社の仕訳は？
（借方）現金10,000 （貸方）売掛金10,000

ってなるよ。つまり、このメールは、Ａ社が商品を売っても、お金
を払ってくれないＢ社に対して、タケニシ債権回収会社がＡ社に代
わってＢ社から売掛金を回収してあげますよ。ってことだね。わか
った？今日の授業は・・・・。」

（Ａ）「ちょっとまって。『売掛金』は、なんとなくわかったよ。
けどあと、一つわからないことが？ これじゃ今夜も寝れないよ。」

（Ｖ）「え〜、何が？」

（Ａ）「このメールを返信すると、どのくらい幸せになるのかな？」

（Ｖ）「・・・。」