（Vitamin Vino）「売買取引について話すつもりだったんだが、
『貸倒引当金』の続きの話をしよう。」

（Asian Beauty）「何故ですか？」

（V）「前回『貸倒引当金』について3級と2級の違いを話したね。
ところが、会社法が5月1日から施行されたので、
Ｂ/Ｓの「資本の部」を「純資産の部」に変更するなど
様々な点で変更がなされたんだ。
これに伴い日商簿記の出題区分も変更されているんだ！」

（A）「どんなところが変わるんですか？」

（V）「そうだね。会社法等施行に伴い、2級で19年4月1日より適用されるのが、

(1)Ｂ/Ｓの「資本の部」を「純資産の部」に変更
(2)2級「利益処分計算書または損失処理計算書」を
「株主資本等変動計算書」に変更
(3)2級「剰余金」を「利益剰余金」に変更、
「ア）利益準備金」「イ）その他利益剰余金」
(4)2級「利益の処分または損失の処理」を「剰余金の配当など」に変更、
「ア）剰余金の配当」「イ）剰余金の処分」を
追加次回検定から適用される主なものが、
(1)「投資等」を「投資その他の資産」に変更
(2)「法定準備金」を「資本剰余金」に変更
実質的な変更は貸倒引当金の設定方法と会計処理だな！
『金融商品に係る会計基準』と『金融商品会計に関する実務指針』の
設定に伴い、貸倒引当金の繰入額と取崩額とは相殺表示され、
『差額補充法』に一本化されたので『差額補充法』『洗替法』の
用語が削除されたんだ。貸倒見積高算定についても
3級『実績法（貸倒実績率法）』や1級『キャッシュ・フロー見積法』
『財務内容評価法』が採用されたので内容が明示されたんだ。」

（A）「じゃあ、これから会計処理は差額補充法だけでいいんですね？」

（V）「単純になってよかったね。頭を使う分が減ったんだからね！」

（A）「他には？」

（V）「合併について処理方法が変わったね。」

（A）「具体的に教えて下さい？」

（V）「次回をお楽しみに！」