（Ｖ）「小切手はね、預金の支払いを約束した証書で、現金の取引
によって生じる手間の省略、危険防止になるので現金の代用として
広く使われているんだよ。」

（Ａ）「ルパン三世の峰不二子が、よく、その小切手に好きなだけ
金額を書いて良くってっよ・・。なんて言っている紙切れでしょ・
・・。なんだ、日本にもあるの？。」
（Ｖ）「そうだよ、マンガの世界だけではないよ。小切手はね・・
例えば、Beautyの会社が小切手を切り、Vinoに渡した場合、Beauty
の会社は“小切手を振り出した”なんていうね。Beautyの会社は、
『振出人』といいます。それで、僕は、小切手を受取ったから
『受取人』なんていうね。」

（Ａ）「へえ〜。そんな便利なものが世の中にあるなんて・・。小
切手があれば・・・・。」

（Ｖ）「その顔は何か悪いことを考えている・・・。」

（Ａ）「いやいや・・・。」

（Ｖ）「その小切手を扱うのにも、発行するのにもルールがあるん
だよ。」

（Ａ）「だから、そんな悪いことは考えていないよ。」

（Ｖ）「小切手を振り出すためには、『当座預金』の講座を発行し
なくてはいけないんだよ。開設して初めて小切手帳をもらい、小切
手の振り出しができるんだよ。この小切手の金額が引き落とされる
当座取引のある銀行のことを『支払人』といいます。 」

（Ａ）「『当座預金』っていうのも聞いたことないよ。」

（Ｖ）「『当座預金』の特徴として、（1）利息がつかない。（2）
当座預金の引き出しは小切手で行なう。（3）限度額以内であれば
、預金残高を超えた小切手を振り出すことができる。なんてことが
挙げられるね。」

（Ａ）「え〜（3）ができるなんて・・・。私も欲しい。小切手帳。」

（Ｖ）「やっぱり企んでるね。確かに個人でも可能は可能だけど、
誰でも持てる訳ではないよ。審査や保証人、銀行の預金残高なんか
も審査の対象になるよ。一般的に言えば、当座預金は、商用目的の
ものだよ。最近のように「振り込み」ができれば、個人が、例えば
アパートの家賃、新聞代が小切手を使う意味があまりないよね。ち
なみに何に使おうと思ったの？」

（Ａ）「その小切手に好きなだけ金額を書いて良くってっよ・・。
言ってみたいだけだよ。」

（Ｖ）「勘弁してください。」