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第 24 回 講 義

 
1.原価計算(Cost accounting)とは?

  

原価計算(Cost accounting)とは一体何でしょうか?
◎個別原価計算(Job-Order Cost System)
 (1)個別原価計算(Job-Order Cost System)とは?
 特定生産品(customer specified products)のための原価計算(Cost accounting)です。
 製造指図書(Job Cost Sheet)という計算シートで原価を計算します。
 造船業(shipbuilding)等のような個別受注生産(job order production)をイメージするといいかもしれません。
 大量生産品(mass production)ではなく、order madeの場合なんです。例えれば、規格品ではなく、オートクチュールみたいなものです。

 (2)個別原価計算(Job-Order Cost System)のイメージ

 製品(Product;P) 

同じものがないので、1個1個その原価を計算することになります。製品(Product;P)の製品原価(Product costs)は下記のように示せます。
 材料費(Material costs) @\100,000,000
 労務費(Labor costs) @\400,000,000   合計@500,000,000

◎総合原価計算(Process Cost System)
 (1)総合原価計算(Process Cost System)とは?
  大量生産品(mass production)のための原価計算(Cost accounting)です。
  同じ製品を大量に継続的に生産(continuous processing)する場合、1個1個製品原価を計算をするのは大変です。イメージとしてはベルトコンベアーでモノを生産する製鉄業(steel)等の場合を考えるといいかもしれませんね。
 大量生産品(mass production)ではなく、order madeの場合なんです。例えれば、オートクチュールではなく、規格品みたいなものです。

 (2)総合原価計算(Process Cost System)のイメージ

 大量生産の場合、P1からP100は全て同じ製品(Product)なので、1ヶ月間にかかった原価を作った生産量で割ることによって1個あたりの原価を求めることができるのです。
 1ヶ月間にかかった総原価
 材料費(Material costs) \200,000,000
 労務費(Labor costs) \500,000,000     合計 \700,000,000
 1ヶ月間の生産量は1,000,000個とすると、製品P1の原価は下記のように求められます。
 \700,000,000/1,000,000個=@\700
 このように製品を1個1個計算するのではなく、一定期間のTotal costを総生産量で割って原価を求めます。

 
2.退職給付(Pension and Severance Cost)

 退職給付会計は日本においては、2001年3月期から導入されている企業の退職金(Severance indemnity plans)や企業年金(Benefit pension plan)に関する新しい会計制度です。
 日本の退職給付制度は、退職一時金(Severance indemnity plans)と企業年金(Benefit pension plans)が併存しています。
 従来の会計制度では、一時金は財務諸表に退職給与引当金として計上(accrued)、企業の債務(liability)として認識してきましたが、企業年金は厚生年金基金などへの拠出分(funded)だけを費用(cost)として計上するにとどまっていました。
 新しい退職給付会計では、これを一体的に債務(liability)として認識します。つまり、企業年金(Benefit pension plan)についても将来発生する資金負担の現在の価値(present value)を計算して、費用(cost)として計上しなければなりません。 

1.退職給付って何でしょうか?
  会社を退職後にもらう一時金(lump sum)とか年金(pension)のことです。

2.退職給付債務(Projected benefit obligation; PBO)とは?
 (a)退職時点で支払うこととなりそうな金額のうち、
 (b)期末までに発生していると認められる額を
 (c)時間価値を考慮して
 計算したものです。

 (a)退職時点で支払うこととなりそうな金額とは?
  退職金とか退職年金です。昇進年功といった将来の給与水準の上昇も加味します。

 (b)期末までに発生していると認められる額とは?
  既に発生しているということは発生主義(on an accrual basis)で計算するということです。
  例えば、23才で会社に入社して60才で退職することを前提にすると、仮に当期末に28才であれば5/37だけ既に発生していると考えられます。

 (c)時間価値を考慮してとは?
  退職給付債務の計算における割引率(discount rate)は,安全性の高い長期の債券の利回りを基礎として決定しなければならない。
 例えば、金利を1%とすると、今の100万円は1年後の101万円になります。一方、1年後の100万円は今の価値は100万円/101%となります。将来の支払額を予測して積み立てる

3.退職給付会計
 理解のためにシンプルなモデルを仮定(assume)します。ここでは厳密な理論ではなく、イメージで捉えます。
 従業員の退職時に見込まれる退職給付の現在価値(退職給付債務)
 (Projected benefit obligation; PBO)を計算
■■■
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 年金資産(pension assets)を公正に評価
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 年金資産(pension assets)の額は,期末時における公正な評価額(fair market value)により計算します。

 退職給付債務(Projected benefit obligation; PBO)から年金資産を引いて「退職給付引当金」(Accrued retirement benefit cost)として認識
■■■        ↑
■■■    退職給付引当金
■■■        ↓
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■■■ □□□
積み立て不足額は将来の年金・退職金の支払いに必要な金額を現在の価値に引き直し
た退職給付債務から、年金資産や計上済みの退職給与引当金を差し引いて算出します。
(Dr)退職給付費用(Retirement benefit cost) 100,000 (Cr)退職給付引当金(Accrued retirement benefit cost) 100,000


1.原価管理(cost management)とは?

 計画(Plan)→実施(Do)→統制(See) …→計画(Plan) 管理は計画(Plan)→実施(Do)→統制(See)のサイクルです。 グルグルとこのプラン・ドゥー・シーのサイクルを続けるのです。
 計画(Plan)
 原価の目標(=標準原価(standard cost))を設定
 ↓
 実施
(Do)
 実際の原価(actual cost)を集計
 ↓
 統制
(See)
 目標(=予算)と実際の原価の差異を分析(variation analysis)する
 
ちなみに上の考え方は、古典経営学の経営管理過程学派(management process school)のH.ファヨールによって提唱された理論です。階層組織(hierarchy)の原則等も有名です。


2.標準原価(standard cost)とは?

 JAPAN GAAPにおける原価計算基準(cost accounting standards)において、標準原価(standard cost)は、「財貨の消費量を科学的、統計的調査に基づいて能率の尺度となるように予定し、かつ、予定価格または正常価格を
もって計算した原価をいう」と定義されています。
 すなわち、標準原価(standard cost)とは下記の式で説明できます。
 標準原価(standard cost)=標準数量(standard quantity)×標準価格(standard price)

 一方、実際の原価(actual cost)は下記の式で説明できます。
 実際の原価(actual cost)=実際数量(actual quantity)×実際価格(actual price)

 
3.差異分析(variation analysis)とは?

(1)価格差異(price variation)
 {標準価格(standard price; SP)-実際価格(actual price; AP)}×実際数量(actual quantity; AQ)思っていたよりも実際は価格が高かったということですね。

(2)数量差異(quantity variation)
 {標準数量(standard quantity; SQ)-実際数量(actual quantity; AQ)}×標準価格(standard price; SP)思っていたよりも数量を無駄にしてしまったということですね。


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